入管の審査期間はどれくらい?審査をスムーズに進めるポイントを解説

申請書を入管に提出してから、審査が完了するまでにどれくらい時間がかかるのでしょうか。一般的に、出入国在留管理庁では、審査期間は1か月から3か月程度と案内されています。しかし、実際の審査期間は、手続きの種類、在留資格の内容、申請時期などにより異なります。そこで今回は、入管が公表しているデータをもとに、審査にかかる時間の傾向について解説します。
認定申請は更新申請や変更申請よりも時間がかかる
在留資格認定証明書交付申請(以下「認定申請」)は、新たに外国人を日本へ呼び寄せる際に必要となる手続きです。
一方、すでに何らかの在留資格をもって日本に在留している外国人が行う手続きとして、
- 在留期間更新許可申請(以下「更新申請」)
- 在留資格変更許可申請(以下「変更申請」)
があります。これらと比較すると、認定申請は審査期間が長くなる傾向があります。
例えば、「日本人の配偶者等」の在留資格では、令和7年12月期のデータによると、
- 認定申請:93.6日
- 更新申請:42.1日
- 変更申請:52.7日
となっており、認定申請は更新申請や変更申請よりも審査に時間がかかっています。これは、他の在留資格についても同じ結果が見て取れます。
就労系在留資格の申請が集中する1月~3月は審査期間が長くなる傾向
外国人留学生が卒業後、日本で就職するために在留資格の変更申請を行う時期は、4月の入社に合わせて1月~3月に集中します。
令和6年度の「技術・人文知識・国際業務」の変更申請では、平均審査期間は次の通りです:
- 1月~3月:55.8日
- 4月~6月:41.0日
- 7月~9月:38.1日
- 10月~12月:35.1日
このように、申請が集中する時期は審査期間が長くなる傾向があります。
なお、認定申請および更新申請については、時期による大きな差はあまり見られていません。
「経営管理」および「高度専門職1号(ハ)」は審査に時間がかかる
認定申請、更新申請、変更申請のいずれにおいても、審査期間が最も長い在留資格の一つが「経営管理」です。
令和7年12月期の平均審査期間は次の通りです:
- 認定申請:124.5日
- 更新申請:52.8日
- 変更申請:76.9日
これは、当期におけるすべての在留資格の中でも最も長い審査期間となっています。
その背景には、
- 認定基準が昨年厳格化されたこと(「経営管理」ビザの新基準についてはこちらをご覧ください)
- 事業計画書など提出資料が多く複雑であること
- 事務所の実在性の確認が必要であること
- 場合によっては実態調査が行われること
などがあります。
また、「経営管理」に関連する「高度専門職1号(ハ)」の認定申請についても、100日前後の審査期間となっています。
適切な資料の提出が審査期間の短縮につながる
審査をスムーズに進めるためには、以下の点が重要です。
- 申請書を正確かつ適切に作成すること
- 申請内容に矛盾や齟齬がないようにすること
- 申請内容を裏付ける資料を十分に提出すること
入管のホームページに記載されている提出資料は、あくまで最低限のものです。申請内容を裏付ける資料は、可能な限り積極的に提出することが望ましいといえます。
また、入管から追加資料の提出を求められた場合は、できるだけ早く対応することが重要です。追加資料の提出要請は、審査が前向きに進んでいる段階であることが多いですが、提出するまでは審査が停止します。また、期日までに提出しない場合、不利な判断がなされる可能性があります。
行政書士もりた国際法務事務所では、お客様の申請がスムーズに進むよう、申請書の作成方法や必要書類について適切なアドバイスを行っております。在留資格申請でお困りの方は、お気軽にお問い合わせください。

